日銀が異次元の金融緩和を継続しているうえ、国と地方の財政赤字はGDPの3年分に迫ろうとしている。
おまけに、超少子高齢化が進み、今後は10年に1000万人のペースで人口が減る。
これを見れば、円が米ドルに比べてどんどん弱くなる(円安になる)のは必然であると言える。
しかしながら、アメリカも過去に例がないほどの強力な金融緩和を実施しているうえ、コロナ対策で大胆な財政出動も行っている。
つまり、米ドルの価値もどんどん落ちている。
これが米ドルに対して円安が進まない大きな原因の一つである。
ただ、経済力で言えば、アメリカは日本のはるか上なのは間違いない。
対して日本は、目先の株価さえ上げれば良いという政策をとってきたため、その未来には何の希望もないと言えるだろう。
よって、長期的な目線で見れば、円安方向に傾くと考えるのがごく自然である。