2016年08月16日

原油は極端な値動きが進行中

原油先物(WTI)は一方的な上昇が続いている。


正直、ここまでやるとは思っていなかった。

まるで雨後のタケノコのように、どんどん買いが湧き出てくる。

そんな状況がもう丸3日間続いている。


少し振り返ろう。

10日(水)に発表された原油在庫統計から波乱の相場は始まった。

ガソリンの在庫が予想より大幅に減少していたことから、

発表直後は買いが強まった。


しかし、

これまで二度も跳ね返されてきた43ドル半ばを超えられないと見るや、

今度は、原油の在庫が予想より増加していたことを材料として、

一気に下落。

わずか1時間で1.5ドルという猛烈な下げとなった。

はっきり言って、これは過剰反応だろう。


その後もじわじわと下げ、

翌日の17時には41.09ドルの安値をつけた。


ここからやや値を戻し、

ニューヨーク勢が相場に参入してくる22時頃にそれは起こった。


突然急騰を始めたかと思ったら、

それからわずか3時間ほどで一気に2.5ドル近くも上昇したのだ。


どうやら、

原油の増産凍結に関するニュースが原因らしい

ということは途中でわかったが、これほど上がる材料だとは思っていなかった。


なぜなら、原油の増産凍結というのは、

原油を今以上に増産しない、というだけの話で大した意味がないからだ。


今、原油の生産量は過去最高水準に膨れ上がっている。

それを、これ以上増産しないと決めたところで何の意味があるというのか。


このブログでも再三述べているが、

この増産凍結の合意にはイランが加わらないとほとんど意味がない。

そして、

イランが加わる可能性は限りなく低い。


事実、

これまで何度も産油国で原油の増産凍結の合意を目指そうとしたが、

ことごとく失敗している。

もちろん、

イランがこれに加わることもなかった。


当然である。

完全に自業自得だが、

イランは経済制裁によって原油の生産量をずっと抑えられてきた。

その制裁が解除されて、これから生産量を増やそうという矢先だったのである。

そのタイミングで、

増産をやめよう

などと、過去最高の生産をしているサウジアラビアに言われて、誰が納得するというのか。


この増産凍結のニュースが出るたびに相場は急騰してきたが、

会合が失敗に終わるのは目に見えている。


ただ、少し気をつけたい点がある。

イランは、経済制裁解除以降、

生産を増やし続けている。

つまり、

今増産凍結に合意したとしても、以前ほどのダメージはないということだ。


それでも、イランが加わることはないと見ているが、

もし加わった場合相場への影響は想像を超えるかもしれない。


当面の値動きだが、

46.275ドル付近にやや強い壁がある。

ここを明確に超えてくると、さらに上を目指すことになるだろうが、

ここは簡単には超えられないと見ている。


その理由だが、ここまであまりにも急ピッチで上げてきたのが一つ。

もう一つは、

NY連銀総裁の「9月の利上げはあり得る」という発言が、つい先ほど出たことだ。


利上げに前向きな発言が出ると、ドルが買われる。

ドルの先高感も強まる。

そうなると、

リスク資産の原油から、安全資産のドルに資金を移す動きが出るため、

原油は売られやすくなるのだ。


しかしながら、

今の原油の買いの勢いはすさまじい。


もし今、売りで入るなら、

損切りの買い注文は必ずしておきたい。

46ドル半ばあたりが適当だろう。



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posted by だていし at 22:27| Comment(1) | TrackBack(0) | 原油先物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Posted by 長谷川貴也 at 2017年06月21日 11:51
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